2025-07

『孫子の兵法』第十篇「地形篇」

第38回【地形篇(3)】六禍と三利――地形 × 指揮 × 士気の総合管理

六つの地形には六つの災い(六禍)が伴う。これは天災ではなく、将軍の過ちである。
『孫子の兵法』第十篇「地形篇」

第37回【地形篇(2)】六地形×奇正――状況別ベストプラクティス

子は勢篇で「正合、奇勝(正で相合し、奇で勝つ)」と説きました。正 = 正面布陣・定石奇 = 側撃・夜襲・偽装・陽動地形篇ではこの鉄則を 「どの地形で正を取り、どこで奇を差し込むか」 へ具体化します。
『孫子の兵法』第十篇「地形篇」

第36回【地形篇(1)】六地形――通・挂・支・隘・険・遠

第10篇「地形篇」 は、『孫子』のなかでもっとも“地図と現場”に近い章です。ここでは軍勢が遭遇する代表的な地形を六類型に分け、それぞれで 攻め・守り・退き をどう選ぶかを示します。行軍篇で準備を整えた指揮官が、“実際に足を踏み入れた土地でどう布陣するか” を判断するためのチェックリストと言えるでしょう。
『孫子の兵法』第九篇「行軍篇」

第35回【行軍篇(3)】総括――地形篇へのブリッジ

第35回【行軍篇(3)】総括――地形篇へのブリッジ
『孫子の兵法』第九篇「行軍篇」

第34回【行軍篇(2)】遭遇戦と安全確保――行軍の具体ノウハウ

はじめに行軍篇は、『孫子』のなかでも実際の移動と野営、補給に密着した章として位置づけられます。形・勢・虚実・軍争で学んだ理論を、どのように行軍という“動き”のなかで活かすか――そこに行軍篇の狙いがあります。前回は“先に偵察し、敵情や地形を把...