『孫子の兵法』第三篇「謀攻篇」 第18回【謀攻篇(3)】「戦わずして勝つ」謀略の実際――謀攻篇の総括 計篇・作戦篇に続く謀攻篇は、『孫子』兵法のなかでも最も象徴的なフレーズ、「最上の勝ち方は戦わずして勝つ」を明示する章でした。これまで(1)、(2)回にわたって、その核心部分(城攻めは下策/外交・情報戦で相手を崩す/不戦而屈人之兵など)を読み解いてきましたが、謀攻篇には“謀”を活かすための前提や、将軍と君主の協調体制などの具体的要素も詰まっています。 2025.02.21 『孫子の兵法』第三篇「謀攻篇」
『孫子の兵法』第三篇「謀攻篇」 第17回【謀攻篇(2)】“不戦而屈人”の真価――将と君主の役割分担 謀攻篇は、『孫子』が説く“戦わずして勝つ”という理想を明確に打ち出す章です。前回【謀攻篇(1)】では「攻城は下策」「最上は謀を伐つ」など、直接攻撃を避けるメリットが強調されました。今回【謀攻篇(2)】では、謀攻篇の後半部を省略なしで紹介しつつ、将軍と君主の関係や謀略を具体的に活かすためのリーダーシップに焦点を当てます。 2025.02.21 『孫子の兵法』第三篇「謀攻篇」
『孫子の兵法』第三篇「謀攻篇」 第16回【謀攻篇(1)】最高の勝ち方――戦わずして勝つ 計篇・作戦篇で孫子は、戦争に伴うリスクやコストを徹底的に抑え、短期間で終わらせることを説いてきました。謀攻篇は、さらに次のステップとして、そもそも“戦う”という手段を可能な限り減らす――つまり「戦わずして勝つ」方法を模索します。 2025.02.12 『孫子の兵法』第三篇「謀攻篇」