『孫子の兵法』第十一篇「九地篇」

『孫子の兵法』第十一篇「九地篇」

第44回【九地篇(5)】九地篇総括――形・勢・虚実・軍争・地形・九地を束ねる

九地篇の価値「同じ地形でも、味方・敵・補給線の深度が変われば心理が激変する」という視点を与えてくれます。市場・組織・国家のいずれでも “空間 × 人間” の二層分析が欠かせません。
『孫子の兵法』第十一篇「九地篇」

第42回【九地篇(3)】重地・圮地・囲地――重圧を“勢”に変える

重地 とは、敵の深奥に入り込み、背後に城や大集落をたくさん持つ地。圮地 とは、山林や険阻の中で前進も退却も困難な地形。囲地 とは、三方を敵に囲まれ、一方向だけが退路の地。
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第41回【九地篇(2)】争地・交地・衢地――主導権を握る 3 つの鍵

争地 とは、我が軍が取っても相手が取っても共に利益(資源・交通)がある土地。交地 とは、こちらが行っても相手が来ても利益となる国境接触地。衢地 とは、四方に道路が通じる交差点地帯で、先に占めた者が主導権を握り、遅れた者は四面から敵を受ける。
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第40回【九地篇(1)】散地・軽地――浅い結束は一瞬で崩れる

地には九種類がある──散地・軽地・争地・交地・衢地・重地・圮地・囲地・死地である。