総合総括 第50回【総合総括(2)】演習ワークブック――13篇テンプレで“勝てる計画”を作る 本回は“読み物”ではなく“使うもの”です。まず、演習の指針として『孫子』の要句を抜粋で掲げ(章特定ではなく横断的引用)、つづいてテンプレート、最後に3 つの演習と解答例(骨子)を示します。 2025.09.18 総合総括
総合総括 第49回【総合総括(1)】『孫子』全十三篇を“戦略運用図”に落とす 1. 13篇を一行でつかむ「戦略運用表」篇コア問い行動原則(要約)合言葉計篇勝てる環境か?五事七計で事前採算を取る多算勝作戦篇コストをどう抑える?短期決戦・補給は現地で因糧於敵謀攻篇戦わず勝てる?国全体を損なわずに屈服させる不戦屈人形篇不敗... 2025.09.18 総合総括
『孫子の兵法』第十三篇「用間篇」 第48回【用間篇(3)】総括――“情報×火×地形”を束ねる運用規範 十万の軍を千里遠征させれば、日ごとに巨費がかかり、国内は騒ぎ、道は滞り、仕事に就けない家は七十万にも及ぶ。何年も対峙して一日の勝敗を争うのに、わずかな報奨金を惜しんで敵情を知らないのは最悪の不仁であり、将の器ではなく、主の補佐でもなく、勝利の長でもない。 2025.09.18 『孫子の兵法』第十三篇「用間篇」
『孫子の兵法』第十三篇「用間篇」 第47回【用間篇(2)】反間を要にする――厚賞・保護・偽情報の統合運用(原文・後半:省略なし) 連載 第47回【用間篇(2)】反間を要にする――厚賞・保護・偽情報の統合運用 の原稿です。前回(第46回)は、先知(事前情報)と五間(鄉・內・反・死・生)を概観しました。今回は 用間篇の後半を省略なしで掲出し、とりわけ反間(はんかん)を核に五間を連動させる方法を読み解きます。 2025.08.26 『孫子の兵法』第十三篇「用間篇」
『孫子の兵法』第十三篇「用間篇」 第46回【用間篇(1)】先知と五間――情報は“人”からしか来ない 十万の軍勢を動かして千里の遠征をすれば、1日に千金の費用がかかり、内外は騒がしく、道路は滞り、仕事につけなくなる者は七十万戸にも及ぶ。何年もにらみ合い、たった一日の勝敗を争うというのに、わずか百金の賞を惜しみ、敵情を知らないのは、最も不仁である。そういう者は将の器ではなく、主君の補佐でもなく、勝利をもたらす主でもない。 2025.08.20 『孫子の兵法』第十三篇「用間篇」
『孫子の兵法』第十二篇「火攻篇」 第45回【火攻篇】火と速度――資源を断つ最短路 火攻には五つの対象がある。人(兵)・積(物資の山積)・輜(輸送車列)・庫(倉庫・弾薬庫)・隊(隊伍) である。火を使うには理由(因)が要り、器材や準備(素具)を平素から整えておく。点火によい季節(乾燥)とよい日がある。月が〈箕・壁・翼・軫〉にある頃は風が出やすい。 2025.08.19 『孫子の兵法』第十二篇「火攻篇」
『孫子の兵法』第十一篇「九地篇」 第44回【九地篇(5)】九地篇総括――形・勢・虚実・軍争・地形・九地を束ねる 九地篇の価値「同じ地形でも、味方・敵・補給線の深度が変われば心理が激変する」という視点を与えてくれます。市場・組織・国家のいずれでも “空間 × 人間” の二層分析が欠かせません。 2025.08.04 『孫子の兵法』第十一篇「九地篇」
『孫子の兵法』第九篇「行軍篇」 第43回【九地篇(4)】死地――背水の陣で“生”を掴む 死地 とは、もう退く場所がなく、生き残るにはただ戦うしかない土地である。 2025.08.01 『孫子の兵法』第九篇「行軍篇」
『孫子の兵法』第十一篇「九地篇」 第42回【九地篇(3)】重地・圮地・囲地――重圧を“勢”に変える 重地 とは、敵の深奥に入り込み、背後に城や大集落をたくさん持つ地。圮地 とは、山林や険阻の中で前進も退却も困難な地形。囲地 とは、三方を敵に囲まれ、一方向だけが退路の地。 2025.07.24 『孫子の兵法』第十一篇「九地篇」
『孫子の兵法』第十一篇「九地篇」 第41回【九地篇(2)】争地・交地・衢地――主導権を握る 3 つの鍵 争地 とは、我が軍が取っても相手が取っても共に利益(資源・交通)がある土地。交地 とは、こちらが行っても相手が来ても利益となる国境接触地。衢地 とは、四方に道路が通じる交差点地帯で、先に占めた者が主導権を握り、遅れた者は四面から敵を受ける。 2025.07.20 『孫子の兵法』第十一篇「九地篇」