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『孫子の兵法』第十一篇「九地篇」

第40回【九地篇(1)】散地・軽地――浅い結束は一瞬で崩れる

地には九種類がある──散地・軽地・争地・交地・衢地・重地・圮地・囲地・死地である。
『孫子の兵法』第十篇「地形篇」

第39回【地形篇(4)】六地形・六禍・三利を一枚で掴む

1. 地形篇の三層構造レイヤー内容章内の位置A. 地形そのもの通・挂・支・隘・険・遠地形篇(1)B. 地形 × 行動六地形 × 奇正の攻守地形篇(2)C. 地形 × 組織心理六禍(潰併困挫敗走)と三利(令素行・賞信・罰明)地形篇(3)ポイン...
『孫子の兵法』第十篇「地形篇」

第38回【地形篇(3)】六禍と三利――地形 × 指揮 × 士気の総合管理

六つの地形には六つの災い(六禍)が伴う。これは天災ではなく、将軍の過ちである。
『孫子の兵法』第十篇「地形篇」

第37回【地形篇(2)】六地形×奇正――状況別ベストプラクティス

子は勢篇で「正合、奇勝(正で相合し、奇で勝つ)」と説きました。正 = 正面布陣・定石奇 = 側撃・夜襲・偽装・陽動地形篇ではこの鉄則を 「どの地形で正を取り、どこで奇を差し込むか」 へ具体化します。
『孫子の兵法』第十篇「地形篇」

第36回【地形篇(1)】六地形――通・挂・支・隘・険・遠

第10篇「地形篇」 は、『孫子』のなかでもっとも“地図と現場”に近い章です。ここでは軍勢が遭遇する代表的な地形を六類型に分け、それぞれで 攻め・守り・退き をどう選ぶかを示します。行軍篇で準備を整えた指揮官が、“実際に足を踏み入れた土地でどう布陣するか” を判断するためのチェックリストと言えるでしょう。
『孫子の兵法』第九篇「行軍篇」

第35回【行軍篇(3)】総括――地形篇へのブリッジ

第35回【行軍篇(3)】総括――地形篇へのブリッジ
『孫子の兵法』第九篇「行軍篇」

第34回【行軍篇(2)】遭遇戦と安全確保――行軍の具体ノウハウ

はじめに行軍篇は、『孫子』のなかでも実際の移動と野営、補給に密着した章として位置づけられます。形・勢・虚実・軍争で学んだ理論を、どのように行軍という“動き”のなかで活かすか――そこに行軍篇の狙いがあります。前回は“先に偵察し、敵情や地形を把...
『孫子の兵法』第九篇「行軍篇」

第33回【行軍篇(1)】行軍の基本と戦場偵察

行軍篇は、『孫子』が提示する兵法のなかでも“行軍中の注意点”を扱う実務色の強い章です。ここでは、部隊が移動する際の偵察や地形選択、そして民衆との関係など、多角的な観点が示されます。軍争篇ですでに「先手を取るための行動」「要衝の確保」などを学びましたが、行軍篇ではさらに詳細な手法として展開される形になります。本稿【行軍篇(1)】では、行軍篇の冒頭を省略なしで紹介し、まずは行軍の基本と戦場偵察の意義を見ていきましょう。
『孫子の兵法』第八篇「九変篇」

第32回【九変篇(3)】九変の総括――臨機応変の重要性

九変篇は、『孫子』における臨機応変の重要性を扱う章であり、これまで学んできた形篇(不敗の態勢づくり)や勢篇(攻勢の集中力)、虚実篇(相手を誘導する戦略)などの知識を、実際の変化する戦場や地形に合わせて、柔軟に活かすための要諦を示します。本稿【九変篇(3)】は、九変篇全体を総括し、次なる行軍篇・地形篇へと理解をつなげる最終回です。
『孫子の兵法』第八篇「九変篇」

第31回【九変篇(2)】誤った頑固さの危険性――柔軟な方針転換

九変篇では、地形・情勢が複雑に変化する戦場で、将軍がいかに適切な判断を下すかを論じます。前回【九変篇(1)】は、地形の多様性(通・挂・支・隘・険・遠)や、将軍が地形を知らなければ勝ちきれないことなどを確認しました。本稿【九変篇(2)】は、その続きとして、さらに「将軍の頑固さ」や「方針転換の機会を逃す」危険を具体的に示す九変篇の要旨を掘り下げます。